【大工の仕事内容】プロが教えるリアルな難易度

大工を目指す方向けにプロの大工が仕事内容についてまとめました。

目次

大工仕事の本質について
・大工の責任について
・大工が扱う商品について
・雇用形態について

大工に求められること
・安心して住める家を作る(技術力)
・約束通りの責任を果たす(常識)
・安心して任せられる人柄(性格)
・専門家としての提案・助言(知識)
・持続的なサービスの提供(経営力)

大工という仕事の難易度

最後に

大工仕事の本質について

効率的に大工修得を目指すのであれば大工仕事の本質を把握することが不可欠です。

・大工の責任について

大工はお客さんの一生で最も高い買い物である住宅に関わる仕事です。
住宅の性能はお客さんの暮らしや予算計画に大きく関わるのはもちろん、リフォームではプライベート空間に立ち入りオーダーメイドで作業を行う仕事ということになります。

責任重大な仕事なのでやりがいも感じられると同時に、広い知識を得ることができることで転職にも非常に有利です。

・大工が扱う商品について

大工が売る商品は工事手間ではありません。
どんな仕事でも共通することですが、提供する商品はお客さんが満足するサービスです。
お客さんや会社が求めることを把握することで、手間賃以外の収入が見込めます。

・雇用形態について

大工を従業員として雇う会社もありますが大工は基本的にはフリーランスです。
いつでも辞めることができ、別の会社や一般のお客さんを相手に仕事をすることができます。
弟子入りという制度がフリーランスになるための民間の学校と考えれば、見習い期間に一般の給料が発生しないことが理解できます。

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大工に求められること

大工を目指すためにはお客さんや依頼する会社が何を求めているかを把握する必要があります。

・安心して住める家を作る(技術力)

住宅は一度工事を行うと20年以上その状態で生活するのが一般的です。
ご自宅を思い浮かべていただけると想像できると思いますが、真冬の寒い日でも猛暑日でも家は快適で安心できる場所です。
全てのお客さんが地震や台風などでも安心して過ごせる家を求めています。

綺麗な状態を保てる丈夫な家を作ることはお客さんに安心を与えますので、釘一本にいたるまで確実に施工できる技術力がある大工が求められます。

・約束通りの責任を果たす(常識)

大工工事は工事請負契約によって施工とお金の支払いの約束が行われて発生します。
工事契約の最も重要な項目は3つあり、施工内容、施工金額、工事期間です。

・約束ができない人に自宅の工事を任せるでしょうか?
・約束を守らない人に施工を任せるでしょうか?

正確な内容で時間内、金額内に工事を完了させる。

約束通りの責任を果たすという当たり前のように思えますが、イレギュラーな事態でも自己責任で背負うことは口で言うほど簡単ではありません。
簡単ではないからこそ常識のある大工が求められます。

・安心して任せられる人柄(性格)

住宅は大工が手作りしています。
検査のない作業では施工品質は大工の信用に委ねられているので、失敗を誤魔化す人やお金に細かい人、欲深い人は当然手抜きを疑われてしまいます。

・失敗したら弁償する。
・時間内に終わらなかったら残業する。

このような気持ちがなければ高い技術は修得できません。

器用さよりも一生懸命に工事を行ってくれる真面目な大工が求められます。

・専門家としての提案・助言(知識)

住宅は非常に多くの法律に関わりたくさんの制限があります。
建築の制限はもちろん街づくりの制限、消防や水道電気などの設備関係にも制限があります。
住宅は不動産なので売買や登記にも関係し、時には近隣とのトラブルも発生します。
税金やローンといった家計にも影響しマンションであればそれぞれ決まりが設定されています。

お客さんは自宅の工事でトラブルが起きるとは考えていません。
住宅の専門家に頼んでいるからです。

住宅の専門家は建築士も不動産屋でもなく大工です。

専門家として提案や助言ができるための知識がある大工が求められます。

・持続的なサービスの提供(経営力)

住宅はメンテナンスが必要です。
風邪をひいたらかかり付けの病院へ行くように、信用している会社にメンテナンスを求めます。
同じ病院でもお医者さんが変わるとかかり付けではなくなりますし大工が変わるのも同様のことが言えます。

医者と大工はいつでも依頼できる状態でなければいけません。
大工は個人事業主であり経営者です。

健全な利益を出して持続的にサービスを提供できる、経営力のある大工が求められます。

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大工という仕事の難易度

大工になるのに10年かかると昔から言われていますのでそれなりに難しい仕事だと思いますが、大工に学歴は必要がありませんので高校や大学に通う7年間で十分に職人は目指せます。
しかし一定の計算力や記憶力が必要なことは間違いないので、少なくとも大学に入れるくらいの学力は必要だと思います。

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最後に

いかがでしたか?
大工はたくさんの人に関わる素晴らしい仕事ですのでぜひ目指してほしいと思います。

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