掃除道具まとめ【大工工事用】片付けのコツやおすすめ商品を紹介

掃除道具の使い方や選び方

今回ご紹介するのは、施工段階で使用する掃除道具(ほうき・ちりとり・掃除機)についてです。
大工にとって掃除は重要な作業の一つですが他の作業と違い、本質を理解して効率を上げれば作業量を減らすこともできます。

掃除や片付けは苦手な方も多いと思いますので、気分良く掃除できる方法や、おススメ商品の紹介などをまとめました。

目次

掃除道具画像

作成者プロフィール

説明用動画

なぜ掃除が必要なのか?
1・営業のため
2・施工効率を上げるため

掃除を簡単にする方法
1・掃除時間を決めない
2・片付けるために作業する

掃除するゴミについて   
・ゴミが出る理由
・ゴミの種類

掃除道具の使い方
・基本的な掃除の方法
・大工工事での掃除のコツ

おススメの掃除道具
・中野産業の座敷ほうき(純木草)
・ダイソーの塵取り
・乾湿両用の大型の掃除機(集塵機)
・充電式の掃除機
・大型集塵機と太いホース

見習いの文化と掃除
・掃除は見て盗むのに最適
・仕事は見て盗む文化
・見習いのコツ

最後に

大工道具(手道具)についてのまとめページはこちら
大工マニュアルのトップページはこちら

記事の作成者

深田健太朗深田健太朗 京都府出身 1985年生
一級大工技能士や二級建築士、宅建士など住宅に関連する国家資格を5つ持つ大工です。
人生で最も高価な買い物である住宅に関わることに魅力を感じて大工職を志しました。
大工職人減少は日本在住の全ての方に関わる重大な問題だと考え大工育成のための教科書作りや無料講習を行っています。

作成者プロフィールページへ

説明用動画

このページの説明用動画です。
文字で伝えにくい部分は、映像で詳しく説明しています。

目次へ戻る

なぜ掃除が必要なのか?

掃除の理由について

大工にとって掃除は不可欠です。
なぜ掃除が必要なのかを理解するために、掃除の目的を整理しました。

1・営業のため

大工は個人事業主が多く、良い仕事をすることでモノ作りと同時に依頼主に営業を行います

大工の依頼主は不動産屋や工務店であり、依頼主はお客さんに工事を売っていますので、現場が片付いた方が、お客さんからの信用が得られます。
必然的に依頼主は現場の整理整頓を求めることになります。

大工が引き受ける仕事に、現場の整理整頓も含まれていると言えます

※現場清掃を重視する依頼主も多いので、モノ作りが苦手でも清掃ができることで、仕事が絶えない大工さんもいます。

2・施工効率を上げるため

不要な物があると作業しにくく危険も増しますので、施工効率が下がります

例えば、仕上げ作業である造作幅木の取り付けは、石膏ボードが張り終わった後に行います。
部屋にゴミや残材があると、掃除や移動を行わないと幅木取り付けができません。

内装の石膏ボードが張り終わったタイミングで、不要な物は全て捨て、掃除機までかけておけば、ゴミを移動する必要はありませんし、打ち忘れも減ることになります。

目次へ戻る

掃除を簡単にする方法

掃除は考え方次第で自然に行えます。

掃除量を減らすことはとても効率的ですが、簡単にできることではありませんので、実は掃除は非常に難しい作業なのです
掃除を減らすと言っても必要な加工を行わないわけにはいきませんので、段取りで無駄を省きます。

掃除の無駄をなくして簡単にする方法を二つご紹介します。

1・掃除時間を決めない

掃除はただの終了前の作業ではありません

次の作業の段取りだと考えると、掃除をモノ作りの一環としてとらえることができます。
正しいタイミングで掃除を行うと、現場全体が整理できるので、次の作業をスムーズに行うことができ、無駄な作業も減ります。

常に掃除することにもなり、いつも現場を綺麗な状態に保つことにも繋がります。

※会社で時間が決まっている場合は会社に従ってください。

2・片付けるために作業する

大工工事は仕上がったら片付きます。
仕上がった時点で材料は無くなり、不要な物も整理できているということです。

施工を行う順番を、片付けることを基準に設定し、邪魔になる材料から使ってしまう(終わらせる)ことで現場全体での掃除量を減らすことができます

片付けるために物を作っていると考えると、自然に掃除が出来るようになり、発注の精度が上がるなど、どんどん現場全体が把握できるようになります。

目次へ戻る

掃除するゴミについて

ゴミを理解すると掃除が的確に

効率良く掃除するために、大工が日頃どんなゴミを掃除しているのかを整理してみました。

・ゴミが出る理由

ゴミは増やすことも減らすこともできます
無駄な掃除を減らすために、ゴミがなぜ出るのかを理解しましょう。

加工を行うとゴミが出る

悪い箇所を加工して直すことが大工の仕事です。
加工するほど片付けるゴミの量が増えますが、ゴミを出さないとまともな仕事はできませんので、大工にとって掃除が無くなることはありません。

削ればいいということではありませんので、いろいろな方法を知って最も効率的な加工を判断できるようになりましょう。

材料を余らせるとゴミになる

材料を頼み過ぎると余ります。
余った材料は邪魔になるだけで最終的にゴミになりますし、だれも得をしません。

無駄なゴミを出さないようにして、邪魔になる材料を頼まないところから、掃除のはじまりです

・ゴミの種類

それぞれのゴミを的確に扱うために、ゴミの種類や周りのイメージをまとめました。

石膏ボードの屑

石膏ボードの屑は、粒状の場合は簡単に掃除できますが、踏むなどして粉状になると非常に掃除しにくくなります。
白くて目立って汚く見えるゴミなので、石膏ボードの扱いには慣れておく必要があります

解体ゴミ

解体後に整理せずに施工を行っているといい仕事をしてくれるようには見えません

しっかりと清掃してから施工に取り掛かりましょう。
施工に取り掛かった後で解体を行うと、また大量のゴミが出て取り付けたものに傷が付くリスクがあるので、解体は確実に終わらせましょう。

特に作って外したゴミは、失敗する大工と思われるので、すぐに処分しましょう

※外さないように計画してから作りましょう。

クギ

解体した釘や抜いたビスなどが床に落ちていると養生の間に入って仕上がりに傷が付く可能性もあるので拾いましょう。

※小石なども養生の間に入りやすいので、住宅は土足厳禁が基本です。

拾えるゴミ 散乱したゴミ

すぐに拾えるような明らかなごみをいつまでも落としていると、
・なぜこの大工さんは拾わないのだろう?
・こんなゴミが気にならない人が、綺麗な家を立ててくれるのだろうか?
と思われます。

残材

余った時点でゴミなので、すぐに捨てましょう。
邪魔になりますし、移動させるだけでも無駄です。

※次から頼み過ぎないように気を付けましょう。

目次へ戻る

掃除道具の使い方

掃除の基本やコツについて

掃除を綺麗に素早く行うために、基本的な使い方やコツについてまとめました。

・基本的な掃除の方法

掃除の基本は小学校で習ったような当たり前のことです。

掃除は隅から行う

掃除は隅々から行います。
人は部屋の中心より隅々が汚れていると、汚れていると感じます。

ほうきは先を下にして置かない

ほうきは先が大事です。
先が曲がると性能を発揮できませんので、引っかけるか、先を上にして置きましょう。

ほうきを使う時はしゃくりあげない

ほうきで履くときには、ゴミを移動させるように掃きます。
しゃくりあげるとホコリが飛びます。

雑巾をかける時は木目に沿って拭く

雑巾で拭くときにはゴミを集めながら木目に沿って拭きます。
くるくると回して拭くと、乾いたときに余計に汚れが目立ちます。

ホコリは掃除機で吸う

ホコリが多い時には無理にほうきで集めるよりは掃除機で吸い取る方が早くて綺麗です。
吸い取る力が強い掃除機を選びましょう。

ホコリに打ち水(可能なところは)

内装では行いませんが、コンクリート解体後の掃除では、ホコリが舞いますので、打ち水を行ってホコリの飛散を抑えます。
ほうきを水たまりなどで濡らして掃除する部分に向かって振ると、霧状に水が飛びます。
ほうきが濡れているだけでもかなりホコリの飛散は抑えられます。

・大工工事での掃除のコツ

特定のシチュエーションでの掃除での、簡単に行うためのコツをご紹介します。

作りながらごみを捨てる

・ゴミ袋を使用する場合

加工すると同時に不要な部分が出ます。
不要と分かっているものを、わざわざ手で持って壁に立てるのは無駄ですので、一度持ったゴミはそのままゴミ袋に入れましょう

ゴミ袋は、口を開けて引っかけておかないと、片手でゴミを入れることができません。

柱と間柱の間に引っ掛けると、施工の邪魔にならないのでおススメです。
いっぱいになった袋を、休憩時間ごとに処分すれば、常に現場に物がない状態を保てます。

・ゴミ箱を使用する場合

袋で処理をしない現場では、ゴミの出し入れがしやすいゴミ箱が便利です。
ゴミ箱は柱と間柱の間を通るサイズを選ぶと使いやすいです。

整理棚を仮設して掃除を減らす

現場で金物や図面を床に並べると、かなり場所を取ります。
残材を使用して、金物や図面を並べる整理棚を設置すると快適になり、掃除もしやすくなります。

※電気配線や給排水など、他業者に迷惑にならないかの確認が必要です。

ベニヤでゴミ集め

大工工事では、ほうきや塵取りで動かせないような大量のゴミが出ることがあります。

掃除道具は、ほうきや塵取りだけではありません
大量のゴミを掃除するのには、現場にあるベニヤを使用します。

ベニヤの側面を床に当て、塵取りの要領でゴミを押して集めます。

解体での運び出しのコツ

解体後のゴミを運搬用の車に運ぶ際には、様々な形状のゴミを素早く持たなければいけません。
釘なども出ていている解体ゴミは、様々な形状で持ちにくく危険です。

運ぶ役の方が、簡単にゴミを抱えられるように、運ぶ前にゴミの長さや形状で分けておくことがコツです。
抱えやすい状態で運べば、トラックに積む際にも積みやすくなります。

バールの使い方についてまとめたページはこちら

目次へ戻る

おススメの掃除道具

プロの大工がおススメする掃除道具

素早く綺麗に掃除を行うための、おススメ掃除道具についてまとめました。

・中野産業の座敷ほうき(純木草)

テラモト 座敷ホーキ 短柄

※この商品は中野産業のものではありません。

中野産業ほうきの特徴は、先がとても軽く粉状のゴミでも掃除しやすいです。
1000円ちょっとで値段も安く、長いタイプと短いタイプがあります

今まで使用した中でこのほうきが最も使いやすいです。
老舗の金物屋さんで売っていることがあります。

・ダイソーの塵取り

ダイソー塵取りの特徴は、容量が多く(深い)、丈夫で力が入る形状です。
昔からある形で、たくさんのプロが愛用している商品です

深い形状なので、基礎の水の組み出しにも最適です。

・乾湿両用の大型の掃除機(集塵機)

マキタ 集じん機 乾湿両用 32L タイプ

リフォームの解体の後は土や埃などを大量に掃除する場合には、特に吸引力が必要です。
この掃除機は、大きくて重いので邪魔にはなりますが、他の掃除機では吸えない大きなゴミもしっかり吸います

水も据えるので、簡易ポンプとして使用することもできます。

・充電式の掃除機

マキタ コードレス掃除機青 カプセル式&サイクロン 18Vバッテリ充電器別売

現場管理を行う場合のマンション廊下の掃除などに最適です

※大工工事では容量が足りませんので現場向きではありません。

・大型集塵機と太いホース

マキタ 集じん機(粉じん専用) 25L

工事現場ではほとんどの場合で集塵機を使用していますので、集塵機を掃除機として使用できれば、持ち込む道具を減らすことができます。

※この商品は掃除で使用するための大型タイプです。

マキタ 集じん機用ホース φ38-5.0m

大型の集塵機であれば、太型の集塵ホース(5m)を使用すると掃除機として使用できます
ホースが長いので、階段などでも機械は床に置いたままで掃除することができます。

作成者は延長コードを中に入れて使用しています。

目次へ戻る

見習いの文化と掃除

大工の見習いと掃除の関係

・掃除は見て盗むのに最適

掃除は他人のスキルを盗むのに最適な作業でもあります
そんな特性を利用して、世の親方さんは掃除をさせて、スキルを伝えようとしていることがあります。

しかし、経験していない作業をいくら見ても盗みどころが分からず、その方法では上達しません。

・仕事は見て盗む文化

大工は古くから仕事は見て盗めという文化があります。
残念ながら、出来る大工(親方)ほど教える事が苦手な方も多く、大工の見習いをする上で難しい部分でもあります。

将来独り立ちする見習いに、手を止めて(身を削って)教えてくれないのも当たり前なのです。

・見習いのコツ

親方が教えるのが苦手なことは、悪意ではありません。
親方が伝えようとしている気持ちをくみ取って、うまく吸収してあげてください。

写真を撮っておいたりすることで、情報を蓄積することはできます
一生懸命覚えようとしている姿勢を嫌がる親方はいません。

目次へ戻る

最後に

いかがでしたか?

掃除は簡単なようで、意外に難しい作業です。
無駄を省きながら、自然に営業ができる掃除が身につくと、モノ作りに集中でき、より良い職人を目指すことができます。たかが掃除、されど掃除です。

目次へ戻る

大工道具(手道具)についてのまとめページはこちら
大工マニュアルのトップページはこちら
ホームへ