大工に向いている人【プロが解説】適正の鍛え方

今回は大工さんを目指す方向けにプロの大工が「大工に向いている人」の要素をまとめました。
大工さんの中には大工に向いている人も入れば向いていない人もいます。
もちろん向いていないと大工ができないわけではありませんが、自分が得意な職業を選ぶ方が楽に仕事ができることは確かです。

また、能力は鍛えることが可能なので鍛える方法についてもご紹介します。

目次

大工に不可欠な性格
・モノづくりの愛情
・負けず嫌いな気持ち
・知りたい欲求(興味)

大工に必要な能力(学力)
・記憶力(暗記力)
・論理的思考力
・計算力

大工に必要な能力(その他)
・コミュニケーション力
・器用さ
・身体能力

適正の鍛え方
・性格の鍛え方
・モノづくりの能力の鍛え方
・身体能力の鍛え方

最後に

大工に不可欠な性格

大工が作るものは人が住む家です。
大工に必要な資質の中で最も重要なのは性格です。

・モノづくりの愛情

家は人の暮らしに大きく関わります。
家を作る大工も人です。

人と人が関わる家づくりでは見返りがないと感じることも多くなりますが、愛情をもって家づくりに取り組んでいればおのずといい結果になっていきます。

・負けず嫌いな気持ち

どんなことも一番になりたいと思うことは大事です。
自分よりすごい大工さんがいるということは、自分の工事はお客さんにマイナスを与えるということです。
大工はお客さんのために一番でなければいけません。

・知りたい欲求(興味)

知らないことを知る(勉強する)ことは人生を豊かにします。
好きこそものの上手なれと言いますが、大工も興味意識が必要です。

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大工に必要な能力(学力)

大工には一定の学習能力や頭の回転が求められます。

・記憶力(暗記力)

リフォームを行う大工はたくさんの建築方式や技術、関連法規を知っていないとお客さんに迷惑がかかります。
一軒分の作業は確実に把握している必要があります。

・論理的思考力

理由を考える

どんなことにも理由があります。
問題を見ただけで原因を把握できる必要があります。

計算式を作る(問題を発見する)

計算式は与えられるものではなく作らなければいけません。
問題は発見しないと解決できません。

センス(いいものを判断できる力)

なぜいいのか?
他と何が違うのか?
理由や解決法をたくさん知っていれば、良いものを簡単に判断できるようになります。

・計算力

モノづくりにおいて計算力は不可欠です。
時間をかけずに手間を入れるには、人より効率的な方法を見つければなりません。

また、危険が伴う作業では先を予測できなければケガにつながります。

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大工に必要な能力(その他)

・コミュニケーション力

リフォームではお客さんの生活や家計を知り家に上がり工事を行います。
時にはデリケートな部分にも関わる仕事なので人として信用できる人材である必要があります。

工事は一人では行えないので業者間でのコミュニケーションはもちろん、仕事を見つけるためには営業スキルも必須になります。

・器用さ

器用であることに越したことはありません。
人より早く修得できることで余裕が出ます。

・身体能力

家づくりは体を使います。
長い間連続して行う作業も多く、体の使い方が上手い方が楽に行うことができます。

バランス感覚や体の柔らかさもあると便利です。

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適正の鍛え方

・性格の鍛え方

性格は余裕が出てくるとだんだん寛容(丸くなる)になります。
大工さんの中には昔は尖っていたといわれる人も多くいます。

人は知らないものを嫌いになる性質があるので、たくさんの人を知り理会しましょう。

・モノづくりの能力の鍛え方

デッサン

モノづくりの能力を鍛えるためにはデッサンがおススメです。
デッサンは観察が必要なので観察力が付きます。

表現するためにはモチーフを物理的に理解する必要があります。
デッサンで得られる能力はうまい絵が描けるだけでなくモノづくりの基本が身につきます。

彫刻

デッサンに似ていますが、彫刻で物を表すためには3次元理解力が必要です。
家づくりは2次元の図面から3次元のものを作るため、とても必要な能力です。

・身体能力の鍛え方

体幹の使い方

無駄な力をかけない効率的な作業を行う体幹の使い方は慣れです。

もちろんスポーツも良いのですが、おススメは格闘技です。
格闘技の技は全て体幹が使える理想的なフォームなので、体幹を使う癖がつきます。

バランス能力

現場は足場の悪い場合も多くバランス感覚はあるに越したことがありません。
転倒防止や持ちにくい材料の扱いにも影響します。

体の柔らかさ

スポーツや格闘技と同様に大工もストレッチが欠かせません。
筋肉は伸び縮みすることで力が出ますので伸ばすことも重要です。
関節の可動域も加齢によって狭くなりやすいので、ストレッチは欠かせません。

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最後に

いかがでしたでしょうか?
作成者もたくさんの大工さんを見てきましたが、それぞれの大工さんが得意な能力を活かして作業を行っています。

スポーツと同様で、苦手な能力でも鍛えれば強くなりますのでドンドン取り組みましょう。

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